初めての韓国旅行、ソウルだけ? 釜山・慶州・済州も加える?
ソウルの王宮や文化スポットをじっくり楽しむか、釜山の海・慶州の遺跡・済州の海岸も加えるか。興味のあること、実際に使える日数、入出国する場所に合わせて、都市の組み合わせと宿泊日数を考える方法をご案内します。
初めての韓国旅行、ソウルだけ? 釜山・慶州・済州も加える?

ソウル・景福宮の慶会楼と池。2022年12月撮影。
王宮を巡り、路地でのんびり過ごし、好きな韓国の文化や展覧会に触れたいなら、まずはソウル一都市に滞在する旅を考えてみてください。海と街が一緒に見える風景も楽しみたいなら釜山、新羅の遺跡をゆっくり見たいなら慶州が候補になります。火山地形や海岸を旅の中心にしたいなら、済州で過ごす時間を別に確保するのがおすすめです。
訪れる都市の数は、体験したいことを選んでから決めても遅くありません。まずカレンダーに韓国への到着日と出国日を書き、その間に丸一日使える日がどれだけあるか見てみましょう。都市を一つ加えることで出会える風景と、荷物をまとめて次の宿へ向かう時間を一緒に比べると、今回の旅の形が見えてきます。
ソウルで何日も過ごしたいなら
ソウルでは、王宮や昔ながらの街並みを見る日、美術館や博物館で過ごす日、好きな文化スポットを訪ねる日と分けられます。景福宮・昌徳宮から弘大の文化スポットまで、趣の異なる訪問先はソウル観光財団のソウル紹介でも探せます。
王宮を一つ見て終わりにせず、ほかの王宮と比べてみたい。展覧会の後は、その街で夜まで過ごしたい。そんなときはソウルの日数を増やしてみてください。雨の日や休みたい日に予定を変える余地も生まれます。同じ宿に戻る旅なら、都市を移るたびに荷造りをし直す手間も減らせます。
特に公演や展覧会など、日付の決まった予定があるなら、その日を軸にソウル滞在を先に組んでみましょう。出発前に行きたい場所を書き出して、すでに何日分も埋まるなら、ソウルだけでも今回の旅の目的は十分にあります。時間が余るからと遠くの都市を加えるより、気に入った街を再訪したり、一日をゆったり使ったりするのもよいものです。
ソウルに滞在すると決めたら、旅程からソウルの宿泊エリアを選ぶ方法へ進んでみてください。旅全体で訪れる都市を選ぶことと、ソウルの中で毎日帰ってくる街を選ぶことを分けると、宿の候補も絞りやすくなります。
釜山は、海を眺めながら街にも滞在したいときに
浜辺を歩き、海を眺めてひと休みした後、夜も街の風景を楽しみたいなら、釜山を加えてみてください。広安里では海辺に沿う通りと、広安大橋の見える海を一緒に楽しめます。Visit Busanの広安里紹介で、その風景を見てみましょう。

釜山・広安里沖の海と広安大橋。2022年7月撮影。
昼の浜辺と夕方から夜の海をどちらも見たいなら、到着後すぐに何か所も巡って翌日には出発するより、まず海辺で過ごす日を残してみてください。釜山を選んだのに、滞在時間の大半を駅と宿の間で使ってしまうと、ソウルで減らした日数が惜しく感じられるかもしれません。
ソウルと釜山を鉄道で往復する予定なら、韓国鉄道公社の運行路線案内で大まかなつながりを見て、旅行日に合う列車は予約画面で探しましょう。旅程全体を組む際は、列車に乗っている時間に、両都市で宿と駅を行き来する時間も足してください。移動日は到着した街で少し過ごす程度にしておくと、翌日からやりたいことに集中しやすくなります。
釜山に行くと決めたら、海と旧市街を分けて楽しむ釜山の旅程で現地での過ごし方を考えられます。記事タイトルの2泊3日は、その記事が提案する一つの旅程であり、すべての旅行者に合う最低滞在日数ではありません。
慶州は、新羅の面影をたどる時間にひかれるときに
ソウルの王宮に興味があるなら、慶州も比べてみてください。慶州では新羅の古墳や宮城跡、瞻星台、東宮と月池といった遺跡を中心に過ごせます。建物の内外を巡ることから、古墳や遺跡の広がる風景へと興味がつながるなら、慶州市の市街地観光紹介で見たい場所を選んでみましょう。

慶州・月城地区の古墳と森。2024年6月撮影。
歴史の解説を読みながらゆっくり見たいなら、慶州に泊まる旅がよく合います。有名な場所に一度ずつ立ち寄るよりも、昼に見た遺跡の周辺で夜まで過ごしたり、翌日に別の場所を訪ねたりしたいなら、宿泊を組み込んでみてください。反対に、今回の旅でいちばん楽しみなのが海辺の散歩なら、その一泊を釜山に充てるほうが目的に近づきます。
釜山と慶州を両方入れることもできますが、二都市を加えると宿を移る日も増えます。まず、それぞれの街でやりたいことがあるか考えてみましょう。海も歴史も楽しみたいならソウルの日数の一部を振り分け、どちらか一方によりひかれるなら、その街でゆっくり過ごす選択もできます。釜山から慶州に少し立ち寄る場合と、慶州に泊まる場合では、夜を過ごす場所も荷物の移動も変わります。
列車で慶州に向かうなら、慶州市の交通案内にある乾川邑の慶州駅を到着地点として、宿までの移動を別に見込んでください。列車を降りた瞬間から遺跡観光が始まるような予定で埋めず、到着日には余白を残すとよいでしょう。宿泊すると決めたら、旅の中心に合わせて慶州の宿泊エリアを選ぶ方法も続けてどうぞ。
済州は、島で過ごす時間を旅の中心にしたいときに
海岸や火山地形を見ることが旅の中心なら、まず済州での滞在を決めてみてください。都市間を次々に移動するより、島の一つのエリアで長く過ごしたいときによく合う選択です。

山房山から見下ろす済州の龍頭海岸(ヨンモリ海岸)。2022年10月撮影。
済州東部の城山日出峰は浅い海での火山活動によってできた地形で、ソプチコジでは海岸の岩と火山地形が織りなす風景を見られます。どの海岸を見たいかを先に決めると、滞在エリアを選びやすくなります。
ソウル旅行に済州を加えるなら、飛行機に乗る前後の、空港と宿を行き来する時間も残しておきましょう。済州空港の利用案内にある搭乗手続き、手荷物の預け入れ、保安検査まで含めると、移動日は島で丸一日過ごせる日とは違います。日程に合う便は済州空港の運航スケジュールと利用する航空会社で調べ、ソウル側の空港が国際線航空券の空港と同じかも確認しましょう。
島に到着してからの移動手段も、宿泊日数の配分と一緒に決めるとよいでしょう。済州空港の公共交通案内にはバスとタクシーが紹介されています。バスで回るつもりなら、行きたいエリアを絞り、そのエリアに行き来しやすい宿を選んでください。レンタカーなら、車の受け取りと返却にかかる時間も移動日に含めます。毎日宿を移る代わりに、一つのエリアに滞在して周辺を見る案も比べてみましょう。
海を見たいという理由だけで、釜山と済州を両方入れる必要はありません。浜辺と街の夜を楽しみたいなら釜山、火山の海岸と島で過ごす時間にひかれるなら済州に、日数を多めに振り分けてみてください。済州が今回の旅のいちばんの目的なら、ソウルを短くして済州に長く滞在する組み方もできます。
カレンダーには総日数と「どこに泊まるか」を
以下は都市の組み合わせを比べるための編集上の例です。公式の推奨日数でも、各都市の最低滞在日数でもありません。いずれも韓国への到着日から出国日までを数え、仁川空港から入国・出国すると仮定しています。初日は入国とソウルの宿への移動、最終日は空港への移動と出国に使い、どちらも丸一日観光できる日には数えていません。早い到着便や遅い出発便で生まれる余裕は、実際の予約後に加えれば大丈夫です。
ソウルの王宮・街・文化スポットを分けて楽しむ
• 日数と宿泊:7日間・6泊、ソウル6泊
• 移動する日:1日目に到着、7日目に出国
• 移動せずに滞在する日:2~6日目、ソウルで5日間
ソウルに、海の街か歴史の街を一つ加える
• 日数と宿泊:10日間・9泊、ソウル4泊 → 釜山または慶州3泊 → ソウル2泊
• 移動する日:1日目に到着、5日目に都市間移動、8日目にソウルへ戻り、10日目に出国
• 移動せずに滞在する日:ソウルの2~4日目と9日目、選んだ都市の6~7日目で計6日間
ソウルと済州の海岸に時間を分ける
• 日数と宿泊:10日間・9泊、ソウル4泊 → 済州3泊 → ソウル2泊
• 移動する日:1日目に到着、5日目に済州へ移動、8日目にソウルへ戻り、10日目に出国
• 移動せずに滞在する日:ソウルの2~4日目と9日目、済州の6~7日目で計6日間
二つ目の例では釜山と慶州のどちらか一都市を選び、5・6・7日目の夜を過ごします。移動せずに滞在する日は6・7日目の2日間で、8日目にソウルへ戻って8・9日目の夜を過ごし、10日目に出国します。
済州の例も宿泊日数の配分は同じですが、移動日には空港での搭乗前後の手続きと島内の移動が入ります。済州で丸一日使える2日間に、いちばん見たいエリアを当てはめてみて、足りなければソウルの一日を済州へ移してみましょう。ソウルやほかの都市の間に短い立ち寄り先として済州を挟むより、島で何をしたいかから考えるほうが、滞在日数を分けやすくなります。
同じ10日間でも、初日に遅く着き、最終日に早く出発するなら、旅の中ほどの日々がより大切になります。上の例では、都市を行き来する日も丸一日の観光日には数えていません。実際の移動後に短い散歩を加えられることはあっても、その日に必ず行きたい訪問先をいくつも詰め込まないほうがよいでしょう。
出国する都市が変われば、最後に泊まる場所も変わります
仁川往復の航空券を選んだら、ソウル以外で過ごす日だけでなく、戻る日も必要です。上の例では釜山・慶州・済州から8日目にソウルへ戻り、最後の2泊を残しています。特に済州から国内線で戻る日と国際線の出国日を分けると、出国当日に島を出発する負担を減らせます。ただし、前日以前に戻れば遅延や欠航の影響がすべてなくなるわけではないので、変更が生じた場合は利用する航空会社の案内に従って予定を調整してください。
ソウルから入り、釜山など別の都市から出国する航空券も比較できます。旅行日と次の目的地に合う便が実際にある場合に選べる案です。ソウルへ戻る移動がなくなれば、最後の都市での滞在を延ばしたり、旅全体を短くしたりする余地が生まれます。この場合は仁川往復の例の最後のソウル泊をそのまま残さず、出国する都市での最後の夜から組み直しましょう。
別々に購入した国内線と国際線を出国当日に乗り継ぐ案なら、空港は同じか、手荷物をいったん受け取る必要があるか、前の便が遅れた場合に次の航空券をどう扱うかを、まず航空会社に尋ねてください。単に二つの便の時刻が離れているだけで、余裕のある乗り継ぎとは判断しにくいものです。
都市を決めるときは、ソウルから減らしたい日数よりも、新しい都市でぜひ過ごしたい一日を先に思い浮かべてみてください。海辺の夜なのか、新羅の遺跡を見る昼なのか、済州の海岸で休む日なのかが決まれば、どこに一泊を多く振り分けるかもはっきりします。ほかの都市でやりたいことがまだ見えていないなら、ソウルに滞在しながら日々の過ごし方を変える旅から始めてもよいのです。
写真の出典
• ソウルの慶会楼 · Gyeonghoeru Seoul.jpg · kallerna · CC BY-SA 4.0 · 全体の構図を保って縮小・JPEG再エンコード・メタデータ除去 · 加工後の写真もCC BY-SA 4.0
• 釜山の広安大橋 · Gwangalli Beach and Gwangan Bridge Busan.jpg · Masterhatch · CC BY-SA 4.0 · 全体の構図を保って縮小・JPEG再エンコード・メタデータ除去 · 加工後の写真もCC BY-SA 4.0
• 慶州の古墳 · Three green tumuli near the forest of Gyeongju Historic Site in South Korea.jpg · Basile Morin · CC BY-SA 4.0 · 全体の構図を保って縮小・JPEG再エンコード・メタデータ除去 · 加工後の写真もCC BY-SA 4.0
• 済州の龍頭海岸 · Yongmeori Coast.jpg · Bernard Gagnon · CC0 1.0 · 全体の構図を保って縮小・JPEG再エンコード・メタデータ除去